大家さんが泥棒常習犯だった話②
つづきです。
隣の部屋に住んでいた女の子からの突然のラインは驚きの内容。
一緒に住んでるマダムは割と要注意人物なので、早めに引っ越しをしたほうがいいということが書かれていました。
彼女からのメッセージによると、マダムから12月27日に突然、1月12日までに出て行って欲しいと連絡があったそう。
理由は娘が交通事故に遭い、孫を預かることになったから、と。
彼女は私の前に住んでいた子(これまた日本人)もマダムとトラブルになっていたことを知っていたので、連絡が来たその日に家を出たらしいです。
年末年始に突然って!ひどいよね!
結局、1月12日には別の女の子が入居したので、その理由は嘘だったの。
前住んでいた別の子は家を出るときに、新しい入居者の募集を掲示板に載せるのに40€かかるから渡せ、さもないと荷物を捨てると、お金を脅し取られたらしい。
他にも帽子やハンカチとか小さなものが少しずつ盗まれていたんだって。
でも隣に住んでいた子はフランス語も堪能で、マダムとよく笑いながら会話もしていたし仲良く見えたのでそんな仕打ちを受けたことにびっくりだった。
メールの内容を見せてもらうと、出て行って欲しい旨の後に、朝食を作るときに窓を開けて欲しい。あなたの料理は私達にとってひどい匂いがするから。という一文もありました。
その後新しく入居した子に話を聞くと、その子はホームステイという形で大学を仲介して住むことになった家だったため、入居は非常に早い時期にすでに決まっていたそう。
私が思うには
・新しい子が入るまでの家賃収入としてぎりぎりまで誰かに住んで欲しかった。
・私と彼女、台所を頻繁に使う彼女の方がマダムにとっては不愉快だった?
まあ私もよくそんな話を聞きつつ住んでいたな、って話だけど…( ;∀;)
その後私もお気に入りだったプラダのサングラスが無いのに気づきました…。
そして、そっとマダムの衣装部屋を覗いたらケースだけ発見してしまった…。
他の引き出しとかも覗いてみたら私の束にしてたストックの歯ブラシが一本だけ抜かれていたり。笑
実際に自分のものが盗まれているのを目の当たりにした瞬間、怖くて手が震えて呼吸が早くなって、もうここには居られない…と強く感じたのです。(`o´)こわい!
その日はマダムの誕生日で、わたしは朝お祝いしてカードをあげたばかりだったので、悲しい気持ちもありました。
急遽、友達の家に泊まらせてもらうことになり、マダムが帰る前に出ようと思って速攻荷物をまとめたのだけど、出るときには帰ってきてしまいました。
家を出て行くの?と突然のことに驚くマダム。
マダムにサングラスのケースを見つけてしまったこと、返して欲しい、どうしてなのか教えてほしいと話しましたが、わたしとの会話を遮るように
「私たちはフランス語の会話が難しいから後でメールをしましょう。説明するから!」の連発。
あなたのことが好きなのよ、友達の家に行くのにハム持ってく?とあくまで問題はないかのように話すマダム。
そのため、私の間違えだったら…?とか甘い考えも一瞬よぎりましたが、これは間違いなく黒。鍵を持って出る承諾を得て、そのまま部屋を後にしました。
その後、
マダムの言い分
・部屋に住む学生たちは出るときに荷物を減らすため、よくいろんなものを置いていく。
・今回もそのうちの一つだと思って回収した。
実は前日に「サングラスが無いんだけど見なかった?置いた場所を忘れただけかもしれないから、見かけたら教えて」と私はマダムにメールしていました。
その時の返事は「ルーアンの家族や友達に聞いてみたら?」でした。
私の入居の後に見つけた物を忘れものだと思って回収したという説明には無理があるけれど、それでも本当だとすれば、そのメールを送った時に、そういえばこれを拾って保管してたよ、っと出すのではないでしょうか…。
そして、サングラスを返して欲しい、◯日に訪問します。家にいなければ警察に行きます。というメールをしました。
返信はなく、約束の当日に「今日からバカンスで娘の家に行くから不在にしてます。◯日か◯日に来て欲しい。」と連絡が来ました。
こうして一度は逃げられ、二度目指定された日にちに再訪問したところ、マダムは同じ説明を繰り返し、話をすり替えたり、しらばくれるので話にならず、結局あきらめたのでした。
ちなみに訪問はフランス語のできる友人に同行して頂きました。
皆さんもこのようなトラブルにあった場合には、
・再訪の際、家の中に入らないこと
・話し合いはカフェや道など、なるべく人のいる場所で行うこと
・できれば男性に同行してもらうこと
を、おススメします。
警察には行きましたが、
盗まれたものが小さい、住居の契約を交わしていないため問題にするのは難しい。
担当がいる朝の時間帯に再訪してもらえれば被害届を出すことはできる。
あなた達日本人はとても優しくて親切だから、狙われている。パリでは他人を決して信用してはダメ。というアドバイスを最後にもらいました。( ;∀;)笑
素敵なサングラスにまた出会えますように…( ;∀;)j’espère...